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東京茶道会茶会(十月)

2015年11月22日(日)

東京茶道会茶会(十月)
十月十一日(日)護国寺
十月の東京茶道会茶会は、川崎大師「御供茶式」と同じ十月十一日に護国寺にて開かれました。江戸千家からは宮崎宗房様が圓成庵にてお席主をお務めになりました。
この日のお道具組は、茶器と茶杓にご流祖所縁のものを据え、これを中心に十三夜が近いことから秋の風情が感じられるよう心掛けられたとのこと。まず茶器は黒中棗でご流祖の在判ですが、その書かれている花押が縦になっているという珍しいもの。茶杓もご流祖作の銘「秋月」と時期としてはこれ以上のものはないようにと思われました。
またご流祖所縁のお道具が多いことから、あえてご流祖の師・如心斎宗匠筆の一行を床に掛けられるなども凝ったご趣向で、さらにお会記には御庭焼とある主茶碗は、尾張徳川家十九代徳川義親侯の手造と聞きビックリ。
川崎大師の取材もありましたため短時間での取材となってしまったのが少々残念であった、楽しいお席でありました。

〈会記〉
平成二十七年十月十一日
東京茶道会茶会
於 音羽護国寺茶寮 圓成庵
主 宮崎宗房
床 如心斎筆  
頭上漫々脚下漫々  箱共
花  ふうせん鬘 萩 秋明菊
浜菊 水引
花入 不白好 
    猿蓑籠 池田瓢阿作
香合 波長四方香合
    銘 秋草に月 鳳斎作
釜  棗形 大西与兵衛造
水指 黒楽 美佐造
茶器 黒中棗
不白在判 宗哲共箱
茶碗 御庭焼
 替 大樋 九代長左衛門造
茶杓 不白作 銘 秋月 筒共
 建水 好 砂張平建水 当代箱
 蓋置 染付 桔梗紋 道光年製
御茶 寿泉の白 ほ里つ詰
菓子 栗名月 菊家製
 器 輪島塗縁高重
以上


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