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神田明神 初詣と新年会

2018年01月4日(木)

神田明神 初詣と新年会
平成二十九年一月六日(金)
平成二十九年新春六日、今年もご流祖より所縁の深い神田明神(神田神社)様において、お家元はじめ翠鶴先生、若宗匠、峯雪先生、そして江戸千家の有志の方々による恒例の初詣が行われました。本年はご来賓として岐阜大学教授・森田晃一先生もご参加下さいました。また、当日は今年も引き続き境内にございます「明神会館」にて新年会が催され、新年を寿ぐとともにご参加の皆様方の親睦が深まった新年会となりました。
明神様が大晦日から正月三が日にかけて大変な人出であったことは報道等で知っておりましたが、実際毎年参拝されている方によると、近年は年ごとに増えているのではと。この日も心配して出掛けましたが、お正月も6日になりますとようやく一段落した模様で、御一同様と落ち着いて参拝ができたのは幸いでした。
まずは明神会館内の控室へ。こちらでお家元や皆様方に新年の御挨拶を申し上げ、新春らしいのんびりした雰囲気に浸っておりますと、午後3時となって御案内を受け御本殿へ。一挙に気持ちも引き締まります。
お家元を先頭に皆様が昇殿し着座されますと、今年も御神職の方より境内の御参拝の方々に対し、宝暦5年に神田明神境内にご流祖が「蓮華庵」を建てられて以来の江戸千家と神田明神様の長く深い御縁やお家元による明神様への御奉仕についてなど、詳細なご紹介をして下さいました。
続いて新春の特別参拝となり、はじめに参列者全員叩頭をし修祓を受けます。次に神田明神権宮司・清水祥彦様が御神前に進み出られて祝詞を奏上されました。やがて「心正しき茶の湯の道を志したる人々」との祝詞に続いて、お家元はじめ御宗家の皆様、そして御参列の方々のお名前が読み上げられ、本年の家内安全、身体健全、そして「うるわしき敷島の大和国の茶の湯の道」に、より一層精進できるようにと御祈願をして下さいました。
祝詞の奏上に続いて、お家元、翠鶴先生、若宗匠、峯雪先生が玉串を奉奠されますと、御参列の皆様もあわせて二礼二拍手を行い新春の昇殿参拝も恙なく終了。改めて清水権宮司様に御挨拶を申し上げ、御神酒をいただいてから明神会館「新年会」会場へと境内の人混みを縫うように移動いたしました。
新年会からは智大様も参加されましたので、より賑やかになってゆきます。本年は今野宗博様が司会進行役を務められて、まずお家元より新春にあたっての御挨拶を頂戴し、続いて若宗匠、翠鶴先生よりもお言葉をいただきました。
お家元からは、旧年中の諸行事が皆様の御支援にて滞りなく済ませられたことへの謝意とともに、今年はより多くのお茶会や行事が予定されていることに触れられたうえで、「出来る限り一所懸命勤めてまいりたいと思っております。どうぞくれぐれも宜しくお願い申し上げます」と述べられて御挨拶を結ばれました。
若宗匠も新年の御挨拶とともに今年の干支「丁酉」の意味についてお話下さいました。「丁」は成し遂げたことに対し新しい力が入ってくる意、「酉」は沢山稔った穀物が入っている器を表すとのこと。さらに今年お家元が数え歳で米寿を迎えられた旨をお知らせ下さり、お家元がこれまで積み重ねてこられたご努力が大きな実を結びつつあり、ここから江戸千家がより発展が遂げられるよう皆様にご協力をお願いいたしますとの言葉で御挨拶を締め括られました。
次いで翠鶴先生も同じく本年は大きな行事が目白押しであることから、「家族全員で頑張ってまいりますので、どうぞ皆さんもお力添え下さいますようお願いいたします」とお話になりますと、これに応えて場内から大きな拍手が起こりました。
ご出席の方々を代表して森谷眞雪様の御発声にて全員で乾杯、新たな春を祝して、食事をいただきながらの歓談へと移りました。皆さん、お正月の様子や今年予定のお茶会のことなど、各卓でお話の花が咲いてゆきます。
やがて山田裕雪様と智大様が司会役を務められる恒例のビンゴ大会が始まりましたが、いつもながら若宗匠や峯雪先生が吟味された景品を数多くご用意下さるのは誠に有難いこと。さらに今年も一番目と二番目の方にはお家元の短冊が贈られますから、そのお心遣いには唯々恐縮するばかりです。
和気藹々とした約2時間の宴でありましたが、最後に小松宗良様の御挨拶で新年会もお開きに。暖かな雰囲気のなか、ご宗家の皆様とともに新年を寿ぎ、またご参加の皆様方と楽しい時間が過ごせた新年会でありました。









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