2019年2月3日 川崎大師節分会・追儺式
2019年03月31日(日)
一陽来復の春を迎えて、今年も川崎大師平間寺様における由緒ある節分会・追儺式(豆撒き式)にお家元、若宗匠がご参加になりました。
今年の二月三日は日曜日にあたり、また数日ぶりに暖かな日和に恵まれましたので、当日は大変に多くの方々がお出ましになりました。加えてお家元、若宗匠が参列されました十三時三十分からの「追儺式」には、TVでお馴染みのデヴィ夫人と神田うのさんも参加されましたので、豆撒き式では広い会場が福豆を受けようという人たちで一杯に。取材メディアも多く、当編集部なども例年よりも遠くからの撮影を余儀なくされる事態になりました。屋台の出店も数多く、いつになく賑やかな境内でありました。
十三時十五分、大本堂の傍らで待機しておりますと法螺貝の音が聞こえてきて、大本坊からお練りの列が出発したことが分かります。「平間寺」と記された高張提灯を先頭に、法螺貝を吹く山伏姿の五名の方が先達として行列が進み、肩衣に袴を着された御篤信の善男善女の皆様が静かに御入堂。お家元も若宗匠とともに大本堂正面の階段をゆっくりと昇られて堂内へ入り、内陣右手の脇間の一列目に着座されました。それに従い当方も入堂いたしましたが、外陣にて御護摩の開始を待ってらっしゃる方々の多さに吃驚した次第です。
十三時三十分、僧侶方、そして御貫首藤田隆乗大導師猊下が御入堂になり、「節分會追儺式修行」が始まります。まず御加持のお授けがあり、次いで堂内の御参詣の皆さんが声を合わせ、御本尊「厄除弘法大師」に対し御宝号「南無大師遍照金剛」を五たび唱えます。
僧侶方の読経のあと、願文が読み上げられ〝除災招福・開運満足・家内安全〟を御祈願。そして大太鼓の音とともに読経の声が堂内を満たしてゆきますと、大導師猊下による大護摩供修行となり、お護摩の炎が高く立ち昇りはじめます。やがてお一人ずつ御参列の方々のお名前が呼び上げられ、福升を受け取って退出。お家元もお護摩の炎に照らされながら御本尊に改めて合掌され、大本堂前での恒例の記念写真撮影に臨まれました。
こちらではいつもの通りお家元と若宗匠は御貫首藤田隆乗猊下のお隣りに着座されましたが、今年はその横にデヴィ夫人と神田うのさんも着席されましたのでギャラリーも多く、やはり例年とはやや雰囲気が違う写真撮影となりました。
撮影後再びお練りとなり、境内薬師殿前の特設豆撒き式会場へと進まれます。繰り返しになりますがとにかく今年の人出の多さには驚愕。横長の大きな特設舞台の中央、大導師猊下、豆撒講講元様に並んでお家元と若宗匠がお立ちになっても近付くことはとても難しい状況でしたし、危険なので撮影用の脚立も立てられず、後方よりTV局のカメラと並んで望遠レンズを向けるのが精一杯でありました。
午後二時、大太鼓の音が鳴り響き藤田隆乗猊下の「福は内!」の第一声に続いて一斉に追儺の豆撒きが始まり、お家元と若宗匠はにこやかに福豆を撒かれておられた今年の節分会・追儺式でありました。
« 前の記事へ | 次の記事へ »